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イントラオーラルスキャナーを用いた修復・補綴装置
(形成などの基本について)


歯科用 CAD/CAM システムは、今まで一般的にチェアサイド型とラボサイド型の2種に分けられてきた。

筆者は、チェアサイド型を所有して多くの単冠オールセラミックス修復・補綴処置を行っている。 本システムによって対応不可能な症例に関しては、通常の印象採得により得られた石膏模型をラボに送り修復・補綴物を作製してきた。

しかし近年では、チェアサイドでイントラオーラルスキャナーを用いて採得した口腔内データのみをラボサイドへ送信し、 修復・補綴物を作製する新しいスタイルも見られるようになってきた.これは、チェアサイド型システムを応用している歯科医師に おいても意味がある。チェアサイドでブリッジ作製やジルコニアセラミックスの使用、ステイニングを行うには、 更なる設備と技工時間が必要となる。その場合に、データをラボに送信し高品位な修復・補綴物を作製することが症例によって 可能であれば、一つの有効な選択肢となる.この時に石膏模型は存在せず、 デジタルデータのみにて技工操作を行い修復・補綴物を完成させることになる。

しかし石膏模型が存在しないため咬合関係などは、全てバーチャル画面上で構築され、 (隣接面また咬合面におけるコンタクトポイントの強さなど)これまでの"感覚"とは異なる。 その"感覚"を共有するため歯科医師と歯科技工士の綿密な意思の疎通が重要となる。

また、歯科医師は CAD/CAM システムに適した窩洞・支台歯の形成を理解することが必須となる。 多くの場合において、使用される材料はジルコニアセラミックスもしくはガラスセラミックスが一般的となるであろう。 各材料によって、歯質の削除量が異なるため術者は窩洞・支台歯の形態をよく把握して形成を行う必要がある。

ジルコニアセラミックスは、ガラスセラミックスに比較し物性が高いため、歯質の削除量は少ない傾向にある。 しかし必要な削除量は、適切に確保しなければならない(図1〜4)。

さらに作製される修復・補綴物は、各種ブロックよりCAMシステムを用いて削りだされるため使用インスツルメントを意識して 窩洞・支台歯形成することが重要である(図5〜8)。

このイントラオーラルスキャナーを用いたスタイルを確立すれ 患者を印象操作の苦痛から解放し、さらに高品位な審美治療を提供することが可能となる.また歯科医師と歯科技工士にとっても、 以上をよく理解すれば歯科用CAD/CAMの有効性をさらに高めることで大きな福音ともなり得る。

図1 ジルコニアセラミックスクラウンの支台歯は、マージン形態を0.8mm(使用材料により0.5〜1.0mm)程度のシャンファーとする。

図2 直径1.0mmのダイヤモンドポイントを使用することで歯質削除量の指標とする。咬合面のクリアランスは、最低1.0mm(材料による)とする。

図3 ガラスセラミックスクラウンの支台歯、機能咬頭で2.0〜2.5mm(使用材料による)程度の補綴物に対する抵抗形態を保たなければならない。 使用材料にかかわらずガイドグループは、付与することで削除量の過不足を回避しやすくなる。

図4 マージン形態は、ヘビーシャンファーとし1.0mm(使用材料により0.5〜1.0mm)の幅をしっかり確保する。

図5 作製される修復・補綴物はCAMシステムに装着されたインスツルメントによって削りだされる。そのためスキャンされる窩洞・支台歯は、そのインスツルメントを意識して形成しなければならない。

図6 フルジルコニアセラミックスブリッジの支台歯形成

図7 イントラオーラルスキャナーにより採得された光学印象と、作製されたフルジルコニアセラミックス製の ブリッジ (ステイニンクがなされている)。

図8 接着性コンポジットレジンセメントにより接着された、フルジルコニアセラミックス製のブリッジ。

院長 中村 昇司

八重洲歯科診療所(東京都中央区)
院長 中村 昇司
(K.O.Mail DIM No.15)



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