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CAD/CAM支台歯形成


現在、CAD/CAMを用いたオールセラミック修復は、前号で触れたとおり、①ジルコニアをフレームとして用いるZirconia based restoration ②高強度ガラスセラミックを単体で用いる ③ジルコニアを単体で用いる方法に分かれる。筆者は現在、臼歯部エリアへの修復法で用いるのは、チッピングや破折のリスク回避を目的として、主に、③のフルジルコニア修復を用いている。そこで、最終号となる今号ではフルジルコニア修復を意図した臼歯部支台歯形成について記載する。


各号にて触れてきたが、レジンセメントを用いた接着補綴といえど、支台歯形成において最も重要なのは支台歯の形態による維持力(修復部の脱離に抵抗する形態)である。 特にジルコニアは化学的な接着を行うことが難しい材料ゆえ、筆者は支台歯形態での維持が最重要事項と考えている。臼歯部では支台歯形成の原則 ②歯冠長の高さ4mm以上 原則③歯冠長/頬舌径の比率が0.4以上において条件を満たせないことが多い。

そこで筆者は歯肉縁下にフィニッシュラインを下げ、なるべく歯冠長を稼ぎ、原則 ②、③を満たせるようにプレパレーションを行っている。(図1)


次に支台歯形成時の注意事項として削除量について述べる。


図2〜5に上下顎臼歯部での削除量を示す。ジルコニアはその機械的特性(破壊強度、引っ張り強さ)によりメーカーによってはメタルクラウンと同等の削除量をminimumとして提唱しているものも見かけるが、筆者は自らの破折やマージン部でのチッピングの経験により、従来の(ジルコニアをフレームとして用いる)オールセラミッククラウンと同等の削除量を確保している。特に臼歯部での削除量不足としてあげられるのが、機能咬頭外斜面部が挙げられる。前号でも触れたが、筆者はプロビジョナル作成後、必ずメジャリングディバイスなどで確認するように努めている。 

CAD/CAM修復は新しい技術故に、今後も材料を含め、さらなる進歩が予想される分野である。


3ヶ月にわたりCAD/CAM修復における支台歯形成について記載させていただいた内容は、筆者がCAD/CAM修復を用い、失敗を含めた考察による現時点での見解である。さらなる科学的根拠による確立が必要ではあるが、今回の記載が先生方の臨床での一助となれば、幸いです。


豊山とえ子

東小金井歯科(東京都小金井市)
歯科医師 岩田 卓也
(K.O.Mail DIM No.13)



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