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CAD/CAMチタンアバットメントと上部構造


来年の1月より杏友会でCAD/CAMチタンアバットメントが導入される. 審美的要求の高まりから昨今アバットメントにはジルコニアが用いられるケースが増えているが、 審美性よりも機能性が重視される臼歯部においては、ジルコニアアバットメントは必ずしも必要ではなく、 特に力が強い症例においてはメタルの方が安心であり、筆者は好んでチタンアバットメントを使用してきた。

メタルのアバットメントでは白金加金を用いたキャストアバットメントも存在するが、コストが高いだけでなく、 インプラント周辺組織への為害作用が問題となっている。

チタンアバットメントは生体親和性に優れるだけでなく、 その後の補綴物の製作も容易で、またコスト的にキャストアバットメントよりも優位である。

提示症例は咬合力がきわめて強く、また補綴のクリアランスが少なかった.歯根破折により6を失い、 また7は咬合性外傷により失活した経緯をもつ.ブリッジによる補綴はリスクが高く、6部にはインプラントを選択することとした。 できればメタル咬合面で補綴したいと考えたが、患者が審美性を要求したため、すでに装着されていた5と同じマテリアルということで、 チタンアバットメントと上部構造は審美性と強度を兼ね備えたアプリコットクラウンプレミアム(ジルコニアセラミックス)による補綴を計画した。

オープントレー法にてフィクスチャーレベルの印象後 、チタンアバットメントと上部構造の製作を依頼した。チタンアバットメントは予め専用のソフトにて 形態を確認したうえで製作された、口腔内での適合はすばらしく、上部構造も申し分なかった。

チタンアバットメントは、単冠補綴に限らず、ブリッジの支台、 パーシャルデンチャーの支台歯など様々な場面で有用であろう。

図1 65歳女性、主訴は6の腫脹と
咬合痛。67は7年前に補綴をした。
咬合力が非常に強く、補綴スペースも少ない症例である。

図2 6は歯根破折をしていた遠心根のみヘミセクションをしたものの、近心根にも縦破折が見つかり、抜歯をすることとなった。7は失活して根尖病変がみられる。

図3 ブリッジはリスクが高いと考え、抜歯窩の治癒を待ってインプラントを埋入した
(Astraφ4.5)、7は根充後メタルコアを装着した。

図4 オープントレー法にてフィクスチャーレベルの印象後、チタンアバットメントと補綴物の製作を依頼した.コンピューター上で設計をした チタンアバットメントは、3Shape 3D Viewerというソフトにて診療室にいながら形態などの確認をすることができる。

図5 完成したチタンアバットメントとアプリコットクラウンプレミアム.上部構造はメタル咬合面が望ましかったが、 患者の審美的要求によりジルコニアセラミックスを選択した。

図6 チタンアバットメントを口腔内に装着したところ

図7 チタンアバットメント上にアプリコットクラウンプレミアムを装着(仮着)したところ、7はPGAクラウンを装着した。

図8 デンタルX線写真からも適合がよいことがわかる。今回のような咬合力が強い症例の臼歯部補綴やブリッジの支台歯など、 多くの場面でチタンアバットメントは有用であろう。

斎田 寛之

斉田歯科医院(埼玉県所沢市)
歯科医師 斎田 寛之
(K.O.Mail DIM No.12)



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