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CAD/CAM支台歯形成


前号ではCAD/CAM修復における全部被覆冠の基本原則について記載した。今号は、前歯部支台歯形成について記述する。

現在、CAD/CAMを用いたオールセラミック修復は、①ジルコニアをフレームに用い、色調再現のために築盛用陶材、またはHeat-Press(加圧成形)用のガラスセラミックを用いる方法、 ②高強度なガラスセラミックを単体で用いる方法、および③さらに高強度なジルコニアを代表する金属酸化物系のセラミックを単体で用いる方法に分かれる。前歯部修復においては審美性を考慮する必要があるため、透光性および色調再現性に長けた@ジルコニアフレームと築盛用陶材を用いる方法とAe-maxに代表される強化型ガラスセラミックを単体で用いる方法が使用される。支台歯形成の形態としては両者ともに変わらないため、ここでは①②の方法を用いた前歯部CAD/CAM支台歯形成としてご理解していただきたい。

前歯部のCAD/CAM支台歯形成

前歯部支台歯形態の模式図(図1〜2)を示す。


前号で触れた支台歯形成の原則は、レジンセメントを用いた接着CAD/CAM修復といえども、遵守すべき原則である。ボックスやグループなどの補助的保持形態が付与できないCAD/CAM修復において、 維持力に関与する基本原則
1.支台歯のTOC(Total occlusal convergence)は16°以下
2.支台歯の歯冠長は3mm以上
3.歯冠長/唇舌径の比率は0.4以上
これらはクラウンの脱離に抵抗する基本原則であるため、 特に注意すべきである。



続いて、前歯部では補綴物の強度と色調再現のために図で示した削除量を必ず確保しなければならない。削除量を正確に確保するには規格化されたバーを用いて目的とする削除量の8割ほどのガイドグループを形成し、削除する。その後、プロビジョナルレストレーションを用いて、メジャリングディバイスでチェックする(図3)ことで目的とする削除量を必ず獲得できる。


現在、数社よりプレパレーションキットが発売されている(図4)。規格化されたバーを用いることが大切なことであり、使用バーの先端径、先端の形態、テーバー、 表面粗さなどバーの特徴を知っておくことが支台歯形成の上達への近道と考えている。



最後に、前歯部支台歯の形態における注意点は、切縁の厚みが薄くなりやすい点である。 前号にも記載したが現在のミリングマシーンで用いられている切削用バーは直径が約1mm前後のものが多い。そのためバーの直径より薄い部分に関しては、余分に削合され、 補綴物内面と支台歯の間に余分なセメントスペースができてしまう。切縁部の厚みは支台歯の抵抗形態として1mm以上は確保し、隅角部は極力丸める必要がある(図5)。


次号では臼歯部でのCAD/CAM支台歯形成について記載する予定である。



岩田 卓也

東小金井歯科(東京都小金井市)
歯科医師 岩田 卓也
(K.O.Mail No.038)



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