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より良い補綴治療を行うために①


歯科医師の使命は患者の健康寿命を延ばすために、第一の消化器官である口腔の健康の維持・増進に寄与することだと私は考えます。

現在では、若年層のDMF指数は減少傾向にあると言われております。これは歯科診療所、歯科医師会、大学・行政等の関係各所における啓蒙活動が実り、国民の健康志向の追い風を受け、第1次予防(Leavell&Clark)の概念が定着しつつあるためではないでしょうか。

一方で超高齢化社会を迎えている昨今、日々の臨床で補綴物による修復処置が占める割合が多いのも事実です。歯牙・歯周病組織疾患の多くが、細菌感染症、または咬合力・態癖による内的・外的力による物理的破壊である以上、補綴物を長期にわたり口腔内で維持・安定させることに、限界があるのかもしれません。

そこで少しでも長期安定する補綴物を製作するにあたり、ラボサイドとの情報の共有・連携が不可欠になってくるわけですが、一般的にラボサイドに伝達される情報量は少なく、限られているのが現状です。そのような中、我々歯科医院サイドから届く石膏模型は、補綴物を製作する上で極めて重要な情報源の一つです。

今回は、より正確に患者情報を反映した石膏模型を製作するにあたり、日常臨床で使用頻度の高い寒天アルジネート連合印象における、基本事項を確認しておきたいと思います。

  1. アルジネート印象材は事前に、計量し小分けにしておくことで、混水比の大小による硬化時間の誤差を少なくすることができます。(混水比は各メーカーの使用上の注意参照)
  2. 練和水は、冷蔵庫で保冷した水を使うなど、水温を一定に決めておくことで硬化時間の誤差が少なくなります。
  3. 印象の際は、トレー中央に歯列が入るよう設置し、アルジネート印象材の硬化を待つ時間(約5分間)、しっかりと両手でトレーを把持します。
  4. 撤去時の変形を防ぐため、硬化後は歯軸方向に一気に印象材を撤去します。
  5. 古い寒天は、繰り返し溶解により劣化し、石膏模型面を荒らすことがあります。
  6. 石膏を流した模型のマージンが不明瞭な場合は、薬剤(止血剤等)による、石膏の硬化不良が考えられます。筆者は毎回、十分に水洗してから石膏を盛るように対応しています。

技工物の再印象、再製作は、ラボ・歯科医院・患者にとって不利益なことは明らかです。我々が基本的な事項を確実・丁寧に行うことが、最終的に患者の利益に繋がるのではないでしょうか。

小島将太郎

恵比寿西口デンタルクリニック(東京都渋谷区)
院長 小島 将太郎
(K.O.Mail No.034)



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